京都人妻風俗と遺伝子

あるやんごとなき御方(これはほんとうにやんごとない子種が天地開闢のころから代々続いているのであり、ほんとうにやんごとないひとのやんごとないぶぶんのお話なのであれするとこわいひとがでてきておしまいだ。お察しください)の下半身に奉答した私の言葉の要約を摘記する。京都の人妻風俗で遊びたい男性は確認すべし。
――あなたのなさってる性器研究というのは媚薬の研究がむずかしいのですか。
――それも一つでございますが一番私が重きを置いておりますのは種付けでございます。
と申し上げたところ種付けとは……と重ねてご質問をくださったことがあったので、
――即ち性交によって成り立つ形質上の美醜に係わる点に於て遺伝子の上から見る観点であります。といいましても美しい遺伝子、醜い遺伝子といったものはありません、美醜というのは生まれいでた形質を私達がかってに採点するものであるからで全く傲慢なことでございます、私の心構えとしては、まんこついてれば誰でも美しいのであります。ちんぽはくたばれ。そういった生殖器から見る観点であります。生殖器は最終的にはセックスするための道具ですので、この種付けの仕事が生殖的価値を充分に具えていることを第一条件とします。いかに美しい媚薬が嬢のまんこに塗布されても、いかに精力つく肥後ずいきが巻きつけられても、種付けの仕事が不充分では面白くないものであります。種付けの道具が芸術的価値を充分に具えます場合は、媚薬が掛かりませんでも、少しちんちんが曲りまして(日本人のおちんちんはだいたい左曲がりらしいぞ)も、亀頭が鏡面仕上げになりませんでも、元々根本の種付けの仕事の作行が良い。たとえば114514キロメートルぐらい精子飛ばせるとあれば、東京にいるまま白人をはらませることも可能でありますために燦然として有価値に黒光りをするのであります。ずるい人間なんかは亀頭に真珠を埋め込んだりしてちんちんのグラムあたりの単価をごまかしたりしますが、ちんちんの本当の価値はそんなことで補えるものではないのです。つまるところ濃いザーメンがドバドバ出るか、というところがおちんちんの本質なのであります。なにゆえ射精にこれほどまでの重点をおくかというと、それは報恩主義の極みでありまして、たとえば嬢がいっしょうけんめいおちんちんこすりあげてくれたとする。だが114514こすりしても射精しない。それで時間がきたら、「射精はできなかったけれど、気持よかったよ」、と適当なおあいそをいう。ふざけるな。風俗狂いたるもの、射精で応えるべきでしょう。そんなうわっつらだけの優しさを振りまく人間は腹を切ってしぬべきだ。
 …と、このように風俗狂いの信条を申し上げさせていただいた。